これまでに、連想記憶回路HASPの記憶容量の解析に おいて、各ベクトルの活性 成分の数によっては従来の連想記憶回路よりも記憶効率が良いことが示されて いる。 そこで、本研究ではクロストークノイズ発生率を用いて、HASPにおけ るスパースコーディングの有効性を評価した。その結果、従来の連想記憶回路 と同様にスパースコーディングを行なうと記憶容量が増加することが分かった。 また、従来の連想記憶回路の記憶容量と比較することにより、HASPではキーベ クトルの大きさが記憶容量が最大となる \(\log_2 n\)付近を除く範囲で急激 に記憶効率が良くなることが分かった。

Storage capacity analysis of HASP has shown that the performance of HASP overwhelms that of hetero-associative memory, if activity of key vector is very small. In this paper, superiority of the sparse encoding on HASP is evaluated with crosstalk noise rate. The comparison between the storage capacity of HASP and that of hetero-associative memory shows that HASP has better performance if key vectors are non-sparsely encoded.