LaVie G タイプCにLinuxを!

LaVie GシリーズタイプC(PC-LG32VUZGG)を入手しました。 これにLinuxをインストールしてみます。

Linuxの動作状況

内蔵有線LAN Intel PRO/1000 MT Mobile 1000M対応はまだかな?
サウンド Intel i810 sndconfigでi810_audioと設定される

既知の不具合

  1. Linuxでは内蔵有線LANが使用できません。 内蔵無線LANはドライバを別途入手すれば使用できました。

目次

  1. パーティションを切る

    Linuxをインストールするために、Windows領域になっているHDDを パーティションを切ってLinux領域を作成します。
    Windowsを削除しちゃう場合は関係ありません。

  2. Vine Linuxの設定

    標準的な設定や内蔵機器の設定を紹介します。

  3. あれこれやってみよう

    標準外の設定を試した結果を紹介します。



パーティションを切る

  1. 再セットアップ用DVDを作成する

    パーティションがCドライブ(26GB)、Dドライブ(4.6GB)と再セットアップ用に 約8GBに別れていました。再セットアップ用の部分はDVD-Rに移せるよう なので、付属マニュアルに従って、DVDに移して削除することにします。

    Dドライブ(4.6GB)と再セットアップ用の8GBをLinux用にすれば、 そこそこ使えるでしょう。

  2. qtpartedでサイズ変更

    そこそこ領域を確保できましたが、qtpartedでCドライブを小さくしました。 Windows(23GB)とLinux(15GB)にしました。


Vine Linuxの設定

Vine Linux 2.6r3をインストールします。 さらに細かくパーティションを分割します。 Disk Druidで以下のようになりました。

hda1 23GB Windows領域7
hda2 128MB /boot 83
hda3 15GB 拡張領域f
hda5 5GB /83
hda6 1GB SWAP82
hda7 9GB /home83

再起動すると、WindowsもLinuxも起動できました。


LANの設定

システムをアップグレードするにしてもLANが使えないと話になりません。 そこで、まずはじめにLANを設定します。 しかし、内蔵の1000Base-TXの有線LANが認識されません。どうも新しすぎて インテルからまだドライバがリリースされていないようです。

そこで、内蔵の無線LANの認識をやってみます。madwifiで動くようです。 以下の手順で、ソースファイルを入手し、コンパイル&インストールします。

  1. ソースファイルのダウンロード
    CVSでのみ入手できるようです。
    $ cvs -z3 -d:pserver:anonymous@cvs.sourceforge.net:/cvsroot/madwifi co madwifi
    
  2. コンパイル
    開発中なので、タイミングによってはコンパイルできないかも知れません が、make一発で大丈夫でした。
    $ cd madwifi
    $ make
    
  3. ドライバのテスト
    コンパイルできたドライバを手動で、読み込ませてみます。 以下の順番で実行します。 lsmodでロードされれば大丈夫でしょう。
    $ su
    # insmod wlan/wlan.o
    # insmod ath_hal/ath_hal.o
    # insmod driver/ath_pci.o
    
  4. インストール
    すべてモジュールが読み込まれたら、使用できる可能性があります。 インストールしましょう。
    # make install
    
  5. ネットワークの設定
    このドライバではインターフェイス名がath0になります。 そこで、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ath0に設定を 書きます。
    DEVICE=ath0
    ONBOOT=yes
    BOOTPROTO=dhcp
    USERCTL=yes      
    
  6. /etc/modules.confの設定
    手動で書かなくても、次に起動した際に、/etc/modules.confに次の一行 がkudzuにより設定されます。
    alias ath0 ath_pci
    

ネットワークが接続できたら、aptでアップグレードしておきます。

# apt-get update
# apt-get dist-upgrade
# apt-get install kernel-smp#2.4.22-0vl2.10 kernel-headers kernel-source kernel-doc

/etc/lilo.confに新しいカーネルの設定を加え、liloを実行し再起動します。

image=/boot/vmlinuz-2.4.22-0vl2.10smp
        label=linux.new
        read-only
        root=/dev/hda7

other=/dev/hda1
        optional
        label=WinXP

サウンドの設定

sndconfigを使ってサウンドの設定がすぐにできました。i810_audioドライバ が使用されます。

ビデオの設定

Xconfiguratorで1400x1050 24bppを選択したら設定できました。


あれこれやってみよう

以下の機能はSMPカーネルを使用している場合には、無効になっています。
Last modified: Sun Feb 15 18:29:23 JST 2004