FMV-830MGにLinuxを!

理学部推奨ノートパソコン 富士通 FMV-830MGを入手しました。 これにLinuxをインストールしてみます。

Linuxの動作状況

ビデオ Intel 852GM 1024x768 24bppで表示可能
サウンド Intel i810 sndconfigでi810_audioと設定される

Vine Linuxの設定

パーティション

Vine Linux 3.1をインストールします。 さらに細かくパーティションを分割します。 Disk Druidで以下のようになりました。

hda1 20GB Windows領域7
hda2 128MB /boot 83
hda3 10GB /home 83
hda4 9GB 拡張領域f
hda5 8GB /83
hda6 1GB SWAP82

LANの設定

システムをアップグレードするにしてもLANが使えないと話になりません。 そこで、まずはじめにLANを設定します。
kudzuの自動認識では、Broadcom Corporation|BCM5705M 10/100/1000Base T と認識され、ドライバにtg3が使われるようになりましたが、ドライバの読み 込みに失敗しました。メーカによると、Broadcom BCM4400 が入っている そうです。そこで、Broadcom からドライバをダウンロードします。linux-3.0.8.zip が該当のパッケージで したので、以下のようにインストールします。

  1. linux-3.0.8.zipを展開

    # unzip linux-3.0.8.zip
    # cd linux
    
  2. SRPMパッケージを再コンパイル

    # rpm --rebuild bcm4400-3.0.8-1.src.rpm
    
  3. インストール

    # rpm -ivh /root/rpm/RPMS/i386/bcm4400-3.0.8-1.i386.rpm
    
  4. /etc/modules.conf に追加

    alias eth0 bcm4400
    
※ カーネルアップグレード後は、カーネルのバージョンが変るので、 もう一度パッケージを作り直して、再インストールする必要がある。

サウンドの設定

sndconfigを使ってサウンドの設定がすぐにできました。i810_audioドライバ が使用されます。

ビデオの設定

インストール時に 1024x768 24bppで表示できました。

アップグレード

ネットワークがつながったらアップグレードといろいろなパッケージをイ ンストールします。

# apt-get update
# apt-get dist-upgrade
# apt-get install kernel#2.4.27-0vl7.3 kernel-headers kernel-source kernel-doc

いろいろな設定

cpufreqを使った省エネ(?)

/proc/cpufreq で現在の動作周波数を変更できます。

$ cat /proc/cpufreq 
          minimum CPU frequency  -  maximum CPU frequency  -  policy
CPU  0       187498 kHz ( 12 %)  -    1499991 kHz (100 %)  -  performance

/usr/local/sbin/cpufreqと言うシェルスクリプトを用意すれば、 powersaveとperformanceで動作周波数を変えることができます。 powersaveを選択すると、12%に落とすことができます。/proc/cpuinfo で確認すると、187.411 MHz になっています。 performanceを選択すると、100%まで使用します。

# /usr/local/sbin/cpufreq powersave
# /usr/local/sbin/cpufreq status
          minimum CPU frequency  -  maximum CPU frequency  -  policy
CPU  0       187498 kHz ( 12 %)  -     749995 kHz ( 49 %)  -  powersave
# /usr/local/sbin/cpufreq performance
# /usr/local/sbin/cpufreq status
          minimum CPU frequency  -  maximum CPU frequency  -  policy
CPU  0       187498 kHz ( 12 %)  -    1499991 kHz (100 %)  -  performance

ACPIを利用した設定

電源ボタンで停止

acpiが利用できるので、「電源ボタンで停止(halt -p)」を実行するようにしてみました。 acpidというパッケージがあるので、これをダウンロードします。 設定は /etc/acpi/events/の下にイベントに対応した設定を書いたファイルを用意すればよいです。

電源ボタンを押した際に halt -p を実行するには、例えば /etc/acpi/events/power_off と言うファイルに以下のように書きます。

event=button/power *
action=/sbin/halt -p

event=行は/var/log/acpid に表示される内容をみながら決めます。 action=行は実行するコマンドか、スクリプトのファイル名を指定します。

ソフトウェア・サスペンド

Vine Linux 3.1では、ソフトウェア・サスペンドが可能です。 swsuspctlパッケージをインストールし、/usr/sbin/swsuspctl -gを実行する とサスペンドします。

# apt-get install swsuspctl
# swsuspctl -g 

次に、電源を入れると、保存してあった元の状態に戻ってくれます。


Last modified: Mon Mar 7 14:24:21 JST 2005